「決断2」

「決断」と表裏一体なのが「責任」だ。「責任」を取れるからこそ「決断」をしている。
逆にいえば「責任」を取れない人に「決断」は任せられない。これはエゴだろうか?
社長の「責任」を他の誰かと分かち合うことは、オーナー企業の場合、難しい。銀行と取引ができるようになってまず認識するのは、会社の責任を社長という一個人が負うというシステムだ。有限責任で会社を設立したつもりでも、いつのまにか個人の生活すべてをかけたものになってくる。
こんな覚悟で望む社長の「決断」。それは、一枚の見積もりの金額から人の採用、資本政策、事業の方向性と多岐に渡る。
「決断」を期待されているときに、その場で「決断」できるためには、決断を促される内容について、普段から予測し、検討している必要がある。
経験(失敗を含む)を積むことで、「決断」に関する情報収集がスムーズになった。しかし、業界の変化や業種業態の変化が生じたときは、それまでと同じように「決断」することが難しくなる。
しかし、相手が「決断」を期待している、あるいは検討の時間がない相談の時には、無理をしてしまう。相談してくるスタッフが内容の重大性について認識しているのだろうかと、不安になることもある。
「決断」することを仕事だと思っていた私は、いつのまにか何でも「即断」できると期待させてしまっていたのかもしれない。
あらゆるケースを納得できるまで検討する時間を自分が必要としていることを伝えられずに苦しい思いをすることが増えている。
今は、「決断」しない勇気を持てるようになりたい。