採用について

今日の日経の「春秋」に、親の反対で内定を辞退する学生がいるという話があった。
これを読んで採用について考えてみた。
うちの会社には何人も学生アルバイトがいる。みんなとても優秀で、彼らのほとんどが有名企業に就職が決まる。「すごいなぁ〜」という反面、「もったいないなぁ〜」というのが正直な感想だ。
ビジネスをしたことのない学生が、有名でブランド力のある会社に魅力を感じるのはよくわかる。企業側にとってみても、自社の知名度やブランド力を高める目的のひとつは、優秀な人材獲得のためだ。
ブランド力のある会社=完成された会社である場合が多い。
一方で、どんな会社にも創業期があった。いま、成功しているからこそ、創業期のさまざまなエピソードが知られているのであって、成功するまでに消えていった名もない会社もたくさんあるだろう。
創業期の会社のほとんどは世の中に知られていない。つまり、創業期の会社に出会うチャンスはめったにないのだ。
だからこそ、ここぞ!と思う会社にあったら、飛び込んでいってみてほしい。
会社の創業期というのは誰もが体験できるものではない。そこには大きなリスクもあるが、自ら選ぶことなくしては、その体験はできないのだ。
さて、ここまでは一般論。
じゃあ、自社の採用について私自身はどうやってきたのか振り返ってみたい。
私の採用のポイントは三つ。
ひとつは、口コミだ。自分が信頼できる人間が、信頼しているのなら、それだけで基本的には十分だ。
二つ目。これは学生アルバイトから社員に採用することだ。自社のいい面、悪い面も含めて、ありのままの会社を見たうえで社員になりたいと思ってくれるようなスタッフを採用できれば幸せだ。
三つ目。これはもう運命としかいいようがない。
その人と面談した瞬間に決めてしまう。それも3秒以内!というのがほとんどだ。
なんと言えばいいんだろう・・・「神様、ありがとう」と言うのが正直な感じかな(笑)。
長く一緒に面談をしている執行役員の米田は、私の横に座っているだけで採用か否か、わかるようだ。
いずれのケースも基本となる採用基準は、「彼女(彼)が失敗したときに、自分のこととして謝れるかどうか」という点だ。相手を好きか(好きになれるか)ということが、小さな会社の採用ではとても大事だと思っている。
これを書きながら、いろんな顔が浮かんでくる。
スタッフ一人一人との出会いはほんとうに印象深い。彼らの成長や変化を楽しんでいるのと同じように、きっと会社や私自身の成長を楽しんでいる(期待している?)スタッフも多いと思う。これも創業期の楽しさのひとつかもしれない(!?)
もちろん出会いだけでなく、別れもあったし、これからもそれは繰り返されるだろう。
彼らの履歴書の1行だけの関係になったとしても、ここにいたことを誇れるような、そんな会社になれるように毎日を積み重ねていこう。