人材育成

今日は午前中、カプス時代からお世話になっている人事政策研究所の望月先生が主催する人事研修の完成研修に参加してきた。
望月先生との縁をさかのぼると1999年になる。
急激に規模を拡大した歪みが生じ、ワークフローの確立やOJT体制の整備などの課題に、私自身がやっと気付きはじめたころだった。
当時は、現場仕事をやりながら、これらの課題に取り組むには知識も時間もなく、専門の方の援助が欲しいと思っていたのだが、スタッフが30名と規模が小さいとか、IT業界である、などという理由で、なかなか引き受けてもらえない。
そんな中、半年以上かけて、やっと出会ったのが望月先生だった。
私たちの業界はまだスタートしたばかりで参考にすべき先例がない。しかも私は、私たちの会社にあったやり方をオリジナルで作りたい! さらに、会社の規模や状況によって自由に見直しができるものにしたい!という思いがあった。
そんな私のわがままに、望月先生はいつも「一緒に」「全員参加で」というスタイルを提案してくれた。
望月先生と出会って二人で数回MTGを重ねたころ、ウェブ制作の中心となってがんばってくれていた二人のプロデューサーが同じ時期に退職することになった。
退職のタイミングも十分に配慮した上で「ここでやるべきことはすべて経験したから、カプスを卒業します」という彼女たちを気持ちよく見送りたい。そのためには、彼らの持っているノウハウを、残されたメンバーにしっかり引き継ぐことが必須だった。
さっそく情報共有やナレッジマネジメントをキーワードに社内体制の見直しのプランを望月先生と考えた。
今思えば、このタイミングでなければ、スピーディかつ全社プロジェクトとしてコンピテンシーの導入は実現できなかったと思う。
現在も続いている毎年2月と7月に実施している全社員研修は、「カプスのスタッフに必要なスキルを考えよう!」ということで全社員が二日間かけてスキルの洗い出しをしたことからスタートした。
そして、これが現在の人事評価システムへと発展していった。
さて、今回の研修では、異業種から集まったリーダーおよびリーダー候補に経営トップが与えた課題を、望月先生の指導のもと、約半年かけて企画・実行するというもの。
その集大成が今日の完成研修だ。今日は、スタッフを派遣している企業の社長や役員に、これまでの成果をプレゼンするため、参加しているメンバーの緊張が伝わってくる。
今回、当社から参加したのは営業推進部の堺くんと制作部の高山くんの2名。
堺くんへは「顧客ニーズに合わせた販売方法の確立」、高山くんには「最高の制作クオリティを維持するチーム作り」という課題を出していた。
5月のキックオフから今日まで、高山くんは社内でプロジェクトチームを作って課題に取り組んだ。スタッフのスキルの洗い出しから納品クオリティのチェックまで、ワークフロー全般にわたる体制の見直しとチェック強化を中心に、検討してきた。
参加している他社の役員から、「管理コストが増加するのでは?」という厳しい突っ込みもあったりして、こちらがハラハラしてしまう場面もあったが、何と最優秀賞をGET!
一方の堺くんは、自社のオンラインサービスをいかに販売するか、顧客の視点に立って考えてきた。8月まで産みの苦しみをかなり味わっていたと思う。そんな中、9月中旬に彼が提案してきたサービス企画は、自社の強みを最大限に生かしており、なおかつ顧客の課題を解決するすばらしい視点だった。あとは、これを販売に結びつけていくばかりだ。がんばれ!堺!!
実は、今日の完成研修、私は時間ぎりぎりで会場に到着。しかも午前中のみの参加で中座するという大失態をしてしまった。
厳しい予算のなか、人材育成を中断させたくないという思いで、背伸びして参加させた研修。その最後の部分で、私自身の甘さが出てしまって、本当に恥ずかしい。
日常の業務が忙しい中、がんばって取り組んでくれた堺くん、高山くんには本当に申し訳ないことをした。また、望月先生や他の参加者、そして多忙の中、参加された役員のみなさまにも私の中途半端な姿勢をお詫びしたい。
人材育成はスタッフにチャンスを与えるだけではなく、経営トップがきちんとサポートし、チェックするだけの意気込みがないと成果は出せない。今日の研修に参加された役員の方々の真摯な姿勢から、強くそれを感じた。
今日の私の体験を教訓として、来年以降の人事教育プラン策定に生かしていきたい。
堺くん、高山くん、本当にお疲れ様。そして、ありがとう。

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