起業ということ2

11月6日に「起業」について少し書いた。今日は、その続き。
起業と会社経営はまったくステージが異なると思う。
一人で会社を興して、一人で仕事をすることと、スタッフを擁して仕事をすること。それは事業計画の作成と実行の違いほど大きな違いだ。
紙の上に絵を描くことは、一人の努力でできる。もちろん絵の内容、クオリティは描く人によって大きく違うと思うが(笑)。
しかし、そこに人間が関わってくると「紙の上の絵」=「事業」は描き手の予想もしない方向に展開していくものだ。
私はニューズ・ツー・ユーを立ち上げる以前、つまりカプスを設立したときから8年間は全く事業計画というものを書いたことがなかった。
じゃあどうやって会社を発展させたのか?と疑問に思うかもしれないが、いたってシンプル。そのときのメンバーで挑戦できることに、ひたすら取り組んできただけだ。
私の経営はそういう意味では、「人」ありきだ。
どんなに優れたプランを持っていても、それを実現するために必要なヒト・モノ・カネがないと動き出すことができない。それが三つ一度に揃うことなど、まずないと思うのだ。
もちろんベンチャーキャピタルやその他の企業、コンサルタントによる創業支援のメニューも充実してきているので、モノとカネについては、少し前に比べればずいぶん恵まれた時代になってきているのかもしれない。
しかし、「人」については、縁もある、相性もある、そしてなによりも経験が必要だと思う。
どんなにすばらしい人が身近にいても活用しきれなければ意味がない。
自分の指示で動いてくれるスタッフを見つけるのも大変だが、その前に見つけておきたいのは、若い経営者、経験の浅い経営者をきちんとサポートできる右腕だ。
残念ながら、日本では、何度も起業にチャレンジできるチャンスはないといっていい。敗者復活ができないのだから、起業経験が豊富な人というのはそんなに多くないはずだ。プランや夢を持っていても、人のマネジメントで躓く起業家は案外、多いと思うのだ。そういう時に相談でき、前進を促してくれるような、事業推進だけでなく、精神面でも支えてくれるパートナー。こういう人をいかに早く見つけるかが重要だと思う。
こういう人は、起業家自身よりも、5年後、10年後の起業家、そして会社のある姿をイメージできるのだ。
私には、カプス時代には石井さんがいて、今は藤澤さんというすばらしい相談相手がいる。人生経験が豊富で包容力のあるこういう人との出会いが、事業継続の基本にあったと思う。
この10年、私自身がしてきたことは、ウェブ制作であるとかサービスを開発したといったことよりも、スタッフと向き合ってきた10年だったと思っている。
自分、そしてそのときの会社のキャパシティを考えて、できる範囲内での成長しか経験したことのない私は、経営者として大きなチャンスを見過ごしてきたのかもしれない。
時々、自分の臆病さ加減にいやになるときもあるが(苦笑)、それでもこの10年の過ごし方はまんざら悪くなかったんじゃないかな、と思っている。
予想外のトラブルや反応に一喜一憂しながら、10年続けてきたのだ。ちょっとトラブルがあったりしたスタッフとのほうが、長く信頼関係を築けたりするということも学んできた。
現場のスタッフには、腹を割って、ストレートに何でも話す。役員には、試行錯誤しながらでいいから自分で考えてもらう。これが今のスタンスだ。
時間をかければかけるほど深くなる・・・これが信頼関係だ。
駆け足で走れば、見なくていいものは見なくて済むのかもしれないが、「いま」の会社、規模をとことん楽しみ、経験し尽くしてから次のステージへいく、そういうやり方もいいじゃないかと思っている。
さて、そんな私が起業について、初めて話をすることになった(苦笑)。
どんな内容になるか全く予想ができないが、このBlogで普段書いているようなことをざっくばらんにお話したいと考えている。
有料になっているのだが、私以外の講師が豪華なのでしっかり元は取れるはず!!
興味のある方は、ぜひご参加ください!
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