追悼

年の瀬に二つの訃報に接した。
ひとつは仕事でお付き合いのある30代後半の方。
そしてもうひとつは、実際には会ったことのない22歳の人。
私たちのように新しい業界で、小さな会社で、みんな前向きな組織の中でさえ、さまざまな壁にぶつかってしまう。
彼は、地方の小さな町の、古い大きな組織の中で、毎日闘っていた。現実を直視して、真正面から闘っていた人だった。
彼の死は、突然だった。誰一人として心の準備ができていなかった。
もちろん、彼自身も。よくがんばった1年を振り返り、新しい年への期待をたくさん、たくさん持っていたはずだ。
知人から独立したいという相談をされることもあるが、それは現実逃避ではないか?と聞きたくなることが多い。
日本を支えてきた産業、大勢の人が積み重ねてきた信頼のある組織の中で、より高いところを目指して、より大きな影響力を持つ事だって選択肢にはあるのに・・・。
その企業の規模や信頼を生かして、その企業を変革させるエネルギーを持つことのほうが、より大変だと思う。しかも、今の会社に誰もが入れるわけではなく、一度は優越感を持ったはずなのに・・・。
実際には、私自身が大学卒業後、すぐに起業しており、実際にそういう環境で働いたことがないので説得力ないかな、と思っていつも言えずじまいだ。
彼は、私のそういった思いをまさに組織で実践している、ほんとうのチャレンジャーだった。組織内のネゴシエーションをやりつつ、業界の将来について、しっかり考えていた。
組織の中で闘っている人たちが支えあって、小さな改革が進んでいたのに・・・。
彼のいた組織が、彼の失ったことへの喪失感は、計り知れないだろう。
大きな組織は、大きな組織である前に、一人一人の力が集まっているのだ。そして長い歴史の中でその会社に関わった多くの人たちの思いが、組織のいたるところに溢れている。
どうか彼の遺志を継いで、今の改革を推進してほしい。
そして、もう一人の彼については、語る言葉もない。
サイトの更新が止まっていた理由を知ったのが昨日だった・・・。
ただ、ときどき寄り道していただけ。多分、私のようにほとんどの人が、会ったことのない彼をそっと見守っていた。
彼の死について知ることができたのも奇跡的だ・・・。
君を知ったことで、インターネットのやさしさをひとつ知った。「アリガトウ」>Hくん
お二人のご冥福を心からお祈りします。
今日のブログを公開すべきかどうか悩んだが、私自身の思いの記録として残しておくことにしました。