ファミリービジネス考察〜『日経ビジネス〜同族だから強い 不透明な時代を乗り切る変革力』

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ファミリービジネスの中で育ち、周りには多くのすばらしいファミリービジネスの経営者やそれを支える方々を見て育ってきました。


一方で、女性に生まれたからということで、ファミリービジネスへの道が閉ざされていた私は、ビジネスへの思いを自分で起業することでかなえてきました。
偶然、起業とファミリービジネスの両方に関わることになった私が、常石グループに参加して、やりたかったことの一つ。それが、ファミリービジネスの価値を正しく伝えることでした。
常石に参画すると決めたとき、まず、世界で最も早くファミリービジネスの研究に取り組んだスイスのIMDで、ファミリービジネスコースに参加。その特徴とリスク、各ファミリーがどのように乗り越えてきたかを勉強してきました。
そして、弟(長男)の発案でスタートした、これまで明文化されていなかった家憲などの策定プロジェクトに取り組みました。このプロジェクトには、「同族経営はなぜ3代で潰れるのか? ファミリービジネス経営論」の著者でもあるファミリーコンサルタントの武井一喜さんのご支援をいただきました。
こういった取り組みの中で、世界でもっとも長く続いている会社の数が多いと言われる日本で、なぜファミリービジネスが正しく評価されないのか。正しく評価されないということは、そこで働いている人たちはもちろん、どこで働くかを検討している人たちに対しても、大きな損失だと考えるようになりました。
その思いがまさに形になったのが、今週の『日経ビジネス』の特集「同族だから強い 不透明な時代を乗り切る変革力」です。
「柿安」「鈴与」「とらや」といった長い歴史を持つファミリービジネスや「エアウィーブ」「アイリスオーヤマ」などの苦境をチャンスに変えた二代目の話。そして地域とともに生きる「矢崎総業」や「常石」。欧州の事例も紹介されています。
偶然ですが、同じ号の企業研究には、ロート製薬が登場しています。
ファミリービジネスのオーナー家の経営への関与は、いろんな形があると思います。失敗=退任ではなく、トライ&エラーを許し、経験を財産にできるのもファミリービジネスの強みかもしれません。
ファミリービジネスについて、情報を公開しないことで、その安定が守られていると考えるファミリーが多いのは事実です。実際に、今回の取材についても、親族からの反応はネガティブでした。
でも、私は、意味があると思ったのです。
ファミリービジネスの事実を伝えるだけで、その社会的な信用度があがり、新しい人たちがそこに集うようになるのではないかと思っています。
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同族経営はなぜ3代で潰れるのか? ファミリービジネス経営論
武井 一喜
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