ハノーバーメッセ2016 その1

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ドイツのハノーバーで開催されている世界最大級の産業見本市「HANNOVER MESSE」に初参加。
2011年に提唱された「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」がこのハノーバーメッセで話題になって僅か数年。この間のドイツの産業界の変化がどれだけ大きいかを目の当たりにしました。
・HANNOVER MESSE


いくつものコンソーシアムやワーキンググループを立ち上げ、企業間連携で実現してきたドイツのインダストリー4.0が開花した、といってもいいような内容。
とにかく自動化、ロボット活用のメインプレイヤーがドイツ企業であるということを圧倒的にアピールしています。
私の勉強不足もあるとは思いますが、 シーメウンスやボッシュよりも、あらゆるブースのデモに使われていたKUKAのロボット技術や、チューブやチェーンなどのロボットの重要パーツを提供しているigusなどのパワーに圧倒されました。
「Industrie 4.0」におけるfacebookとGoogle といった感じでしょうか(笑)
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同時に各社の出店ブースよりも、コンソーシアム単位の大規模な展示が気になりました。つまり一社では何もできないということ。
例えば既存の工場に既に設置されているさまざまな機器や制御システムを、そのまま繋ぐためには、企業を超えた連携がなければ実現しません。
同時に、製造過程におけるあらゆる視点を統合した考え方が必要だと痛感。作業の効率化だけでなく、ダウンタイムや利用エネルギーの削減など、トータルに考えていかなければならないんですね。
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今年のパートナー国である米国は、オバマ大統領がオープニングに参加するという力の入れようでしたが、ほとんど影もない感じ。
ドイツ開催ということをさしひいて、バズワードでIT業界を牽引してきた米国ですが、ものづくりで”実”をとってきたドイツに比べると成果がみえないと言わざるをえません。
・Obama and Merkel open HANNOVER MESSE

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官民挙げてのドイツの取り組み。またそこに企業間の壁をこえて集った各社のナレッジ。自前主義の日本の製造業ではとてもじゃないけと太刀打ちできないと思います。
製造業というくくりから、機械や自動車という限られた分野をイメージしてしまうかもしれませんが、大学を中心とした起訴研究の内容などをみると、あらゆる産業でこれから起こることが見えてきます。
正直、今回、ここにこなかったらまずかった・・・と感じるくらい。
日本でも話題にはなっていますが、もっとも大きなハードルとなるのは、日本企業の自前主義だと思います。
経営者が、そして業界が本気をだして手を握らなければ、ドイツで生まれ、そしてすでに世界中に広がってきている「Industrie 4.0」に日本企業が入りこむ隙間はなくなってしまうのではないかという危機感を持ちました。
できることからやる。いますぐやる。
そんな思いを強くした1日でした。
新潮社フォーサイトによる2015年の「HANNOVER MESSE」のレポートはこちらから。
・インダストリー4.0:ドイツ発「モノづくり標準化」の現場から

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