さよなら、ママ

さよなら、ママ (早川書房)
旧友から紹介された「さよなら、ママ」。
タイトルから想像するとおり、母親をガンで亡くした13歳の少女の1年が綴られた本。


大好きな友達との毎日の中にできるすれ違い。
二人きりになった父親との距離。
忘れることへの不安。
そして、成長。
母親を亡くした少女に、周囲の人がどのように接するか。そして、そのことをどのように感じ、傷つき、あるいは力づけられるのか。
人間は不器用で、でも一生懸命で、そして、知らないうちに誰かを傷つけているかもしれないということ。
少女の1年を通して、大切な人を失った当事者の気持ちとその不安について、気づきがたくさんありました。
10年前に、母を亡くした姪と甥に対して、自分自身のこれまでの至らない対応、そして不器用さを直視しなくてはならないという不安もあって、この本を読むタイミングを見つけるのが難しかったです。
そして、あのときに、この本と出会っていたら、私も、そして周囲の人たちも、もう少しまともな大人でいられたかもしれないと感じました。
母の死に直面した少女の1年を記録した本著は、悲しみと向き合っている人を理解するために、そしてまだ体験したことのない大切な人の死と向き合う時の準備として、切なさと思いやりについて考えることのできる1冊です。
大切な人を亡くした人、そしてその人を支えようと努力している人がいれば、ぜひお勧めしたいです。

さよなら、ママ (早川書房)
早川書房 (2016-03-31)
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