デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
2010年に出版された藻谷浩介さんの「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」。
地方について考えるときに、藻谷さんの数字というファクトをベースにした考え方は、とても大事ということで改めて手にしました。


一次ソースを確認するとこが大事といいつつ、日本の直面するさまざまな課題について「少子高齢化」を理由に片付けてしまっていることも多いです。「少子高齢化」ということで思考を停止してしまっていると言えるかもしれません。
そもそも現在の日本は、ほんとうに少子高齢化なのか。
少子高齢化でなはなく、団塊世代、そして団塊ジュニア世代の加齢によって、日本の人口構成が推移し、その影響を受けるという「人口の波」をベースにした考え方で解説できることがたくさんあると指摘する藻谷さん。
マクロ経済の課題と、日本国内の課題をしっかり分けて考えることが大事だと改めて思います。
同時に、もうひとつ気になる事実の発見もありました。
少子化解消で出生率ばかりクローズアップされますが、実際にはこどもを産むことのできる出産適齢期の女性の母数そのものが減ってくるので、出生率があがっても解消はできないという事実。いまのまま(=2010年)の出生率では20年後の出生数は3割減になるということです。
そして、若い女性の就労率の高い県ほど出生率が高いという事実。
東京は、お金持ちが多いため、全国の中でも専業主婦の率が多いそうです。女性が働くと子どもが減るというのは、思い込みなんですね。
女性が働けば消費が増えるというのも実感としてわかります。
「経済成長」をベースにした解決策ではなく、「人口の波」をベースに、高齢富裕層から若者への所得の移転、そして女性の就労と経営参加、労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受け入れを提案する藻谷さん。
誰もが入手できる、そして誰もが納得できる人口構成から日本の現状を、そして未来を考える。
50万部突破しているヒット本ですが、2016年の現在においても、これからの日本を考えるときの基本的な考え方を得ることができる同時に、思考の訓練になりました。

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介
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