「流域地図」の作り方

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「川」を軸にして考えると、土砂災害や洪水は予想できるということを提唱している『「流域地図」の作り方: 川から地球を考える (ちくまプリマー新書)』。
昨日から今日にかけての台風7号の影響による水害への警戒を呼びかけるメディア。相変わらず行政区分での雨量をベースにした報道に、多くの人にこの『「流域地図」の作り方』を知ってもらいたいと思いました。


近年増えている土砂災害や洪水。広島市の土砂災害、利根川の水害などが記憶に新しいと思います。被害のあった地域の人にとっては”突然”の土砂災害や洪水ですが、流域地図をベースに源流での雨量から考えると、その災害は “予想できる”災害に変わります。
行政区分だけの雨量情報だけをみると、被害のあった地域で”突然”起こった自然災害に見えますが、流域を考えると、上流のほうの雨量が一定量を超えたことによって、発生していることがわかります。
行政地図、そして平面のデカルト地図の限界。水系を軸として流域を考える事の重要性。「流域地図」をしっかり理解した上で、「治水」「保水」に取り組む事で被害を最小限にすることができます。
本書では鶴見川の「鶴見川流域マスタープラン」では、行政区分を越えて流域ベースでの総合治水対策が具体的に紹介されていて参考になります。
福山近郊は、一級河川である芦田川の流域を理解すること。
そうすると、その流域の上流の雨量から、災害発生の可能性を予測することができます。流域地図の作成とそこからの対策について、取り組みたいですね
行政区分の弊害とそれを越えた考え方をしっかり根付かせる事が、これからの防災の基本だということを改めて考えた1冊でした。
ぜひご一読ください。

「流域地図」の作り方: 川から地球を考える (ちくまプリマー新書)
岸 由二
筑摩書房
売り上げランキング: 38,901

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