石見銀山へ

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里山里海をテーマにした勉強会メンバーたちと、近くて遠い島根県の石見銀山へ出かけてきました。
来年、世界遺産登録から10周年を迎える石見銀山。石見銀山と言えば、世界遺産というイメージが強いのですが、登録当時のブームも去り、地域として石見銀山を支えているのは、実は製造業だということをご存知でしょうか?

・石見銀山世界遺産センター

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江戸時代には人口20万人だったという記録もあり、銀輸出で繁栄していた島根県大田市大森町。石州瓦の赤い屋根が美しい古い街並がきれいに残っているこの集落の人口は現在約200人。

ところがこの町は、観光客だけではなく、若い人を引きつける魅力ある2つの会社が、この町を支え、活気あふれる、“住み心地の良い町”になっています。

その一つが、義肢・装具メーカーの中村ブレイス。そしてもう一つが群言堂を展開する石見銀山生活文化研究所です。

・中村ブレイス株式会社

・石見銀山生活文化研究所

中村ブレイスは、地元出身の中村社長が、大病院のある都会での経営ではなく、この場所にこだわって経営。わざわざこの地にオーダーメイドの義肢や乳房などを依頼しに人がきます。中村さんが改修した古民家は50軒以上。それらは、同社の社員の社宅や、Iターンの人たちの店舗として活用されています。

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石見銀山生活文化研究所は、国内に約30店舗を展開するアパレルメーカー。日本の織物にこだわり、100%国内生産の服飾やカフェの経営で、根強いファンを持つ同社。その本店があるのがこの石見銀山。群言堂のファンと思われるマダムたちや女性の旅行客で本店はいつもにぎやかです。

そして、この地で働くのは、会社の経営理念に共感した若い人たち。街の風景にとけ込んだ本社オフィスの中は、ふつうのアパレル会社のようです。さまざまなところに地域の良さを活かした工夫がされている本社。同社も10軒以上の古民家を改修。宿の経営などもして、町の文化の継承に貢献しています。

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グローバルを目指す大企業とは真逆の、地域に根ざした、地域コミュニティを大切にする2社。ここでも行政の話はほとんど登場しません。

その地への愛情がある人の強い想いが地域を支え、変えていく。
その現実を目の当たりにした石見銀山訪問でした。

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