バブル:日本迷走の原点

バブル:日本迷走の原点

国内外の出張に、この3ヶ月、いつも持ち歩いていた「バブル:日本迷走の原点」。
正直、読んだ、という感想をまだ持てていません。

私が起業したのは、大学院を卒業した1993年。まさにバブル崩壊後の起業でした。その時の父からの言葉が「バブル崩壊後のどん底の時期から(会社を)始めるのがいい。しっかり苦労しろ」でした。「バブル」という言葉を実感をもって聞いたのは、この時が初めてだったと思います。
もちろん、インターネットと出会った興奮の中にいた私には、その意味は、まったく分かっていませんでした。それくらい、視野が狭かったんだと思います。

起業後しばらくして、インターネットにメディアビジネスの側面があると気がついた父が、私に紹介してくれたのが著者の永野さんでした。
自分の知らない業界で悪戦苦闘としている娘に自分の知り合いの中で、メディアに関わっている数少ない知人を紹介しておきたいという思いだったのかもしれません。そんなご縁もあって、著者の永野健二氏は、私にとってはほんとうに困った時に相談にいく、“精神的保護者”のような方でもあります。

そのような背景のなかで、著者自らが、私たち世代に向けて書いたとおっしゃっていた本著。自分の知らない、でも確かに自分が生きている時代がどういう時代だったのか。なんども立ち止まり、いろんな記憶を呼び起こしながら、ジグゾーパズルのピースを埋めるような時間でした。

過去の事実と、それを伝える著者の信念。そして、現在への警告。
それとも、現在への警告の裏付けとしての、著者の信念と過去の事実なのかもしれません。
いずれにしても、父たちの世代のバブル。
そしてこれから私たち世代が直面するであろう、後世になんとよばれることになるのか、わからない“なにか”。

「これからの世界を変える力を持つのは、政治でも、メディアでもなく、経済だ」
10代の息子が言っていることが案外、真なのかもしれないと思いました。

メディアの力、政治の力、そして経済のあり方。最も柔軟性が高いのは、経済かもしれない。財界人の世界観、倫理観がいまほど大事になったことはないかもしれません。そして、世界の経済人は、果たしてそれに応えられるのだろうか・・・。暗闇の中、もがいている自分がいます。

バブル:日本迷走の原点
バブル:日本迷走の原点

posted with amazlet at 17.02.22
永野 健二
新潮社
売り上げランキング: 873

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です