1913: 20世紀の夏の季節

1913: 20世紀の夏の季節

ドイツの美術史家フローリアン・イリエスの「1913: 20世紀の夏の季節」。

第一次世界大戦が始まる1914年の前年、世界の各都市の様子を積み重ねていくスタイルの本著。小説でもない、ドキュメンタリーの断片が積み重なっていく、新しいスタイルの本です。

日本語版でも、その独特のファクトの抽出や、文学や美術、そして政治のキーパーソンたちの1913年の様子が散りばめられていて、ぐんぐんと引き込まれます。こういうリズム、好きなんだなぁ、と改めて。
 
ベルリンで、ウィーンで、パリで、ロンドンで、ミュンヘンで、ワシントンで。

カフカが、フロイトが、スターリンが、ピカソが、リルケが、ジッドが、ストラヴィンスキーが、ドビュッシーが、シャンネルが、トーマスマンが、プルーストが。

『タイムズ』で、『炬火(ファツケル)』で、『ナショナル・ジオグラフィック』で、『新展望(ノイエ・ルシトシャウ)』で、『フィガロ』で、『ジンプリツィスムス』で。

あの場所で、あの人たちが、何をしていたのか。
なんの関連性も無いように見える小さなピースが繋がっていくことで世界が動く・・・。今、この時も、同じなのかもしれません。

1913: 20世紀の夏の季節
1913: 20世紀の夏の季節

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