ミスコミュニケーションが起こった原因について、考えてみた

私を含め、プライベートカンパニーのオーナーは、自分が持っている力についてよく知っています。そして、そのことに対する不安をいつも持っていて、注意をしながらコミュニケーションをしています。

特に創業者や自身のアイデアでビジネスをしてきた人の場合は、スタッフからの提案が出てきにくい企業風土になっていることを十分承知しています。だからこそ、スタッフからの提案に対しては、かなり気を遣っています。

スタッフからの提案には、必ず「面白いね」「いいね」と言った前向きなコメントと興味を示します。それは、自分の中で、提案や意見を、否定しないと決めているからです。一度否定されると、次の提案ができなくなってしまうということを十分知っているからです。

しかし、多くの場合、社内外からの提案のほとんどは(たぶん、99%以上)、オーナー自身が一度は考え、検討したことがあるものです。そして、それを諦めた理由も明確になっていると思います。
それでも、そのことには一切触れず、話を聞くのです。提案が出てくる芽をつまないようにしなくてはならない。自分だけの企画やアイデアだけで、会社が継続できるとは思っていないからです。

投資というのは金銭的なものだけではありません。スタッフの時間も含めて、投資になります。中小企業にとって、投資というのはかなりの覚悟が必要です。
大企業であれば、失敗の経験を積んでもらってスタッフを育てることもできますが、中小企業では、明らかに失敗がみえているものについて、スタッフのモチベーションを配慮して、プロジェクトを任せることは、会社の死活問題になります。

過去にもスタッフが新しいサービスや企画を提案してきたことがありました。
私の中では、実現が難しいと思ったものでしたが、スタッフの提案を尊重してやりたいという思いで実行してしまったものがいくつもあります。
結果、それらの負債を背負うことになってしまい、何度も後悔を繰り返してきました。そして、負債を背負うのは、トップだけえではなくて、社員全員になります。このことも忘れてはいけないことです。

このような後悔を繰り返さないためには、やはり、オーナー自らがしっかりと納得できる提案をしてもらうしかないのです。

提案の際には、以下の3つを配慮するといいと思います。

1:最初の提案については、否定されないということ。1回目のミーティングの反応だけで、GOだという判断をしないこと。

2:提案内容については、口頭だけでなく、要点をまとめてメールで伝えておくこと。(PPTではなく、メール本文で。そうすることによって、業務の合間に、何度も繰り返して内容を確認することができます)

3:提案について十分考える時間を与えること。(私の場合、2〜4週間必要です)
その上で、再度、提案をし、意見を聞くこと。(その際には、相手がNOを言い安いように、Noを言われ慣れている上司を連れていくこと)

これらをしっかり覚えておいてほしいのです。

肯定的なコメントの後に、「よく、考えて」「みんなの意見を聞くように」というコメントがあれば、それはまだまだ企画が甘いということです。再度、検討しなおしたほうがいいです。

もし逆に、提案を持っていったときに、最初から否定されることがあったら、その時は、あなたは、最も信頼できる部下の一人だということです。

おたがいが善意で、会社のためにやっていることで起こる不幸な誤解を繰り返さないためにも、今回、エントリーにまとめてみました。

注:この内容は、私自身の経験から基づいたものです(苦笑)。汎用性のあるものではないことを了承ください

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