上海とニューヨーク、二つの撤退の話。

オフィスの移転をしながら思い出したのは、海外へのチャレンジと挫折。
IT業界ではめずらしく、2001年からNews2uというサービスを18年も(!)しつこく運営しているイメージから、意外と撤退とかしていないと思っている方もいらっしゃるようですが、もちろん数え切れないくらいの挫折を経験しています。

その中でも大きいものが、上海とニューヨークでの挑戦と撤退。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私たちは、2004年からの中国でのウェブ政策への挑戦、そして2011年からのニューヨークでの新サービス開発で、2回海外進出にチャレンジ。そして、どちらも残念ながら志半ばでプロジェクトを断念しました。

当時の売り上げの大部分を占めていたウェブ制作で、まずは杭州で懇意にしている友人会社のスタッフに、当社のウェブ制作のスキルを伝授し、パートナーとして成長してもらうことからスタートした中国プロジェクト。
その後、新しい可能性を探して2005年には、上海へ自社オフィスを開設し、直接スタッフを雇用・育成することにチャレンジしました。順調にいっていたと思っていたのですが、国内と同じ雇用条件と環境を整備することが難しいということで、上海オフィスを手放すことになってしまいました。

・Good News(from minako’s blog 2004.01.08) 

・上海プロジェクト(from minako’s blog 2004.07.11) 

・上海訪問2007MAY~その1(from minako’s blog 2007.05.30) 

2011年から、開発、発表、セールスをニューヨークで展開してきた英語での新サービス。私自身がニューヨークに乗り込んで取り組んでいましたが、公私ともの環境の変化も含めた、さまざまな事情で2014年末に完全撤退をしました。当時を思い出すと自分の未熟さも含めて、たくさんの後悔と反省の思いが蘇ります。

・ニューヨーク オフィス開設(from minako’s blog 2012.02.28) 

・ニューヨークの事業について(from minako’s blog 2014.12.26) https://minakokambara.com

どちらのプロジェクトもいろんな事情で、断念せざるを得なくなったのですが、今思えば撤退のタイミングとしては、絶妙だったと思います。中国については、リーマンショックの前に。そしてニューヨークについては、円高から円安へ大きくトレンドが変わるタイミングでもありました。

それにしても、この二つのプロジェクトを通して、気づいたこと、できるようになったことの多さに、改めて驚きます。
現在、ニューズ・ツー・ユーとパンセの社長をしてくれている増田さんとの信頼関係は、中国プロジェクトを通して築き上げたものです。彼の責任感と遂行能力。また報告や相談などのコミュニケーションのスタイルは、私にとってとても信頼できるものだったのがきっかけで、その後、さまざまなプロジェクトを任せるきっかけとなりました。

もっと現場の仕事をしたいという私のわがままで、自ら現地に赴いてのプロジェクトだったニューヨークでは、現地の若いパートナー企業に大きく支えられました。同時にインターンの活用なども含めて、組織のなかの若いパワーの重要性を痛感。自らのある種の限界も感じました。
なによりもトップである私が現地で取り組むメリットとデメリットについて、この規模の時に経験できたことは、とても大きかったです。

その時は、大変な失敗で、落ち込みましたが、ふりかえってみると、その経験を、個人の、そして組織の経験として共有してきたからこそ”今”があるのだと思います。

前に進むだけではなく、立ち止まって、足元をしっかりみつめる。
そういう時間を持ちながら、遅い歩みではありますが、少しずつ前進していきます。

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