ニューノーマルの中の挑戦

6月になりました。新しい暮らし、仕事、社会の第一歩です。
在宅勤務は多くの企業で継続の方向で、新しい生活様式の中、働き方についても、企業も個人も、この変化を受け入れるための意思決定をしなければなりません。

コロナの影響もあり、多くのスタッフは在宅勤務となっています。
こんな状況のなか、毎朝、新聞は読者の皆さんのもとに届けられています。取材をし、記事を書き、紙面を作り、印刷をし、読者に届ける・・・。毎朝、新聞が届けるために尽力している多くの方々に、心から感謝しています。

この3年間取り組んできた、紙からデジタルへの変革の歩みは遅々として進んでいませんでした。
頭でわかっていても体がついてこない・・・まさにそんな状況が続いています。
私は何と戦っているのだろう・・・何度も自問自答を繰り返して気が付いたのは、それが組織の文化、空気だということ。同時に私自身も、新聞社という重み、120年に渡る歴史の亡霊に取り憑かれていたのです。

起業家として、ゼロから会社やサービスを作ってきた自分に戻り、強い意志と理想を持って、2020年オリンピックイヤーの3周年に向けて、事業を軌道に乗せよう!自らこの船を動かそう!そう決意をしたのは、2019年の秋の終わりでした。
が、現実はそんなに甘くありません。スタートラインに立つ前にcovid-19で周りの状況は一変してしまいました。

事業の成長の源でもあったインバウンドは壊滅状態。そしてオリンピックの延期。エアラインやホテル向けのいわゆるインバウンド関連の新聞本紙の売上は7〜9割減。インバウンド関連のマーケティングに支えられてきた広告売上は、1/2〜1/3まで落ち込んでいます。

コロナの緊急融資をお願いに行った金融機関から、「20年も赤字が続く企業。ましてや斜陽産業の新聞社に返済余力があるとは思えない」と融資を断られました。
世の中に必要とされている事業だという思いだけで、がんばってきた私にとって、外部からの客観的な評価を直球でぶつけられたショックは大きく、とても悔しく、そして重いものでした・・・。同時に自分の挑戦がいかに無謀なものなのか、と改めて気づきました。

この企業を再生することが、本当にできるのかどうか。
私よりももっと上手くできる人がいるのではないか。
いや、乗り越えられる壁しか与えられていないはず・・・
本当に悩みました。そして、いまも悩んでいます。

でも、見方をかえれば、コロナが私たちを動かしてくれている。
現実に直面し、危機感を共有する機会を作ってくれている。そう考えることもできます。

多数ではない、ごく限られた人たちかもしれない。でも、私たちを必要としてくれている人たちがいる。
この新聞を次の世代につないでいくために、この灯火を消してはいけない。そのために、できることはなんでもする。
コロナが与えてくれた大きな難関、そして最後の機会をしっかり受け止め、勇気をもって、前に一歩を踏み出す。
そんな覚悟をした2020年の6月のはじまりです。

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