News2uとの20年

2001年7月6日にこの世に生まれたNews2u.netとNews2uリリースというサービスは、本日2020年6月30日にその役割を終えます。

独自サービスの開発・運営はもちろん、マーケティング、資本政策、マネジメント・・・私にさまざまな経験を与えてくれ、育ててくれたNews2uとの20年でした。

News2uは、私が1993年に起業した会社、カプスで、インターネットの黎明期に培ったウェブ制作とマーケティング、そして様々な企業のオンライン化への取り組みの経験と、1998年に関わっていたオンラインマーケティングの仕事から発想したサービスです。その後、構想と開発に2年を費やし、2001年に誕生しました。

25歳での起業。そして32歳での事業のピボット。
順調だった受託制作ビジネスから、自社サービスの提供という事業の転換を決意した時に、やめたほうがいいと忠告してくれた方もいました。それでも、インターネットの可能性とその普及に夢中になっていた私には、それがどんなに厳しい道か、想像ができていませんでした。

ブルーオーシャン以前に、サービスの概念さえ理解してもらえない状況からのスタート。マーケティングというよりも啓蒙という感じの不毛な市場開拓期間を経て、資金を調達しながら、機が熟すのを待ち詫びて頑張っていました。
そして、時代の波がきたと思ったら、競合企業の参入であっという間にレッドオーシャンに・・・。

競争の激化とステルスマーケティングの蔓延・・・それでもNews2uを続けることができたのは、私の考えを理解し、支えてくれるユーザー企業の声があったから、歯を食いしばって続けてくることができました。
20年経った今、サービス提供当時に描いていた世界が実現しているかというと、まだまだ時間がかかるのではないかと感じています。

最後までユーザーとして支えてくださった企業のみなさま。本当にありがとうございました。
そして、News2u の誕生から今日まで、関わってくれたスタッフをはじめとする多くの方々。この事業をこのような形で終えることになってしまったこと、心から申し訳なく思っています。ごめんなさい。

事業譲渡や売却のお話もありましたが、多くの方に愛され、そして支えていただいたNews2uを手放す勇気がなく、サービス終了を選択するという結論に至りました。ひとえに私のわがままです。
クローズを決めてから、今日まで、ユーザーの皆さんへのご説明と終了までの業務をNews2uらしく、丁寧に遂行してくれた増田さんをはじめ、News2uのスタッフには心から感謝しています。ありがとう。

1993年からインターネットの世界をみてきた私にとって、一番の関心は情報流通の変化でした。News2uによって起こる情報流通の変化が、世の中を良くする。当時は、それを疑っていなかったです。

2017年、ジャパンタイムズ という創刊から120年を迎えた英字新聞の経営に挑戦することを決めた時も、インターネットによる情報流通の変化はまだ完成していないという思いがあったからです。

インターネット時代の一次情報は何なのか。そしてその一次情報はどのように受け取られ、加工され、流通していくのか。
自分自身の興味関心は、News2uをはじめたときと何一つ変わっていません。

Japan Timesへ出会うまでの私には、News2uが必要だった・・・そう思うこともあります。私のインターネットでの情報流通への関わり方、そしてその可能性を模索する旅は場所を変えて続きます。

この20年の経験は、間違いなく、今の私の血となり、肉となっていますが、それにしても、大勢の方に支えられた、大きな投資だったと思います。
とても貴重な経験をさせていただいたことを胸に刻み、これからの人生で、しっかり世の中にお返しができるよう精進します。

ありがとう、News2u。

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